手紙

東野圭吾

日々たくさんの作家さんの本を読みますが、
その中でも好きな作家さんの一人「東野圭吾」様

初めて東野圭吾様の作品を読んだのが、もう20年以上昔…。
それが「手紙」です。
映像化が多い東野圭吾様ですが、こちらの作品も、もちろん映像化されています。(確か、二回ほど、映像化されたと思いますが)
当時のことはあまり覚えていませんが、もしかしたら映像化するので話題になり、この本を購入したのかもしれません。
ただ、ここから東野ワールドに沼っていったのは確かです😊

物語の初め、兄が民家に強盗に入るシーンからなのですが
衝撃すぎました…強盗ではなく強盗殺人…。
最もひどい罪です。とてもやさしく弟想いの兄が、ほんの少しだけ歯車がずれ
一歩道が逸れてしまい、凶悪犯に…。
全ては弟の為に…。
しかし、そのことにより、自分だけでなく、大切な弟の人生まで狂わせることに…。

兄が犯した罪により、刑務所に入り、そこから届く手紙…。
大好きだったはずの兄…。しかし、その兄のせいで、弟の人生は「進学、恋愛、就職…」
幸せをつかもうとするたびにいつもよくない方向へ。
「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかるのです。


いつしか兄への手紙を返さなくなり…
それでも付きまとう、犯罪者家族という運命…。

いつか罪は償えるのだろうか?犯罪加害者の家族を真正面から描いた名作。

他人事ではなく、もしも自分が主人公(弟)の立場なら、どうしたであろうか?
すごく考えさせられる物語です。
そして、物語の最後に主人公(弟)と兄のシーン、何度読んでも、涙が止まりません。
本当に不朽の名作です。

ぜひぜひ💕

画像のプレビュー
タイトルとURLをコピーしました